小三治さんの言葉

落語家 柳家小三治さんが、人間国宝の認定を受けられました。
認定って、なんか落語の色気からは遠いことばですけど……でもおめでとうございます!

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報を受けた小三治さん、謝辞を述べた上で、
「ただ、私にとっては寄席に来るお客さん1人1人が私の審査員で、皆さんが喜んでくださることがいちばんうれしいことです」
とおっしゃり――。

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「私は落語が好きですから、これからも自分が信じる道を追い求めていきたいです――」
とつづけたそうです。(ウエブのニュースより)

私は落語が好きですから――。

 

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明らかに修業中の若い人に、
「芝居好きなんですよね」とか、
「脚本(書くのが)好きなんですぅ」とか、
目の前で言われると、すごすごと逃げ出したくなります。
無邪気に無造作にそんな言い方ができる人と、芝居やドラマの話をしたくない、と思ってしまうんです。

かつて同い年のシナリオライターの女性がこう言いました。
「いい本やいい映画に出会ってる人ほど、自分の至らなさを感じるんじゃない?」
彼女は結婚して子どもをなして、その子どももとうに成人したと思うけれど、書いてるのかなあ……。
わたしはこの言葉をときどき噛みしめてるんだけど。

小三治さんのような人に、
「私は落語が好きですから――」
と言われると、わーっと拍手をしたくなる。
観客にとっての究極の「幸せ」とは、舞台の上の人が機嫌良く演じているのを感じることだと思っているけれど、それはまさに小三治さんのような演者である。

来月独演会に行くことになっています。
その時、わーっと拍手をしましょう、っと。
あの涼しい顔に向かってね。

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