動物愛護相談センター

昨日の午後、京王線・八幡山にある「東京都動物愛護相談センター」に見学に行ってきた。

「あなたが面倒見ないんだったら、ジョンは保健所に連れていきますよ!」
常套的な親の「おどし」の台詞として、昔からそこココで使われてきた言い回し。テレビドラマでも再三登場しただろう。
この「保健所」の向こうには、この愛護センターの存在があり、「保健所に送る」とは犬猫を殺処分にする、という意味合いになる……。

確かに、愛護センターときくと、犬猫の捕獲と殺処分をするところ、というイメージがある。
わたしはニッキーを飼い出すときと同じ頃に、保護活動のことを知るようになり、そのサイトでよく、
「昨日、センターに行ってきました」
「センターより引き出し」
という表現に出くわしていたので、保護団体が愛護センターから犬や猫を譲渡してもらい、里親を探す活動をする、という事実も知ってはいた。

昨日、職員から受けたレクチャーによって、愛護相談センターの多岐なる活動を改めて理解する。

・小学校などを巡回して、命の尊厳を伝える「動物教室」。
・犬・猫の譲渡会。
・犬のしつけ方教室。
・人と動物との共通感染症の予防、調査、措置
(同センターのパンフより)

人と動物との共生を目指して

東京都の殺処分施設は、大田区の城南島出張所というところにあり、この八幡山の「本所」にはない。
これを聞いて、私たち(ボランティア活動をいっしょにやってる有志)はどれほどほっとしたことか!
殺処分を前にした犬たちを見ることになるのだろうか……と内心、「とても」気が重かったのだ。
「そんな悲惨な状況は見たくない」「でも、現実を知っておかなくちゃ」という葛藤である。

センター内は写真撮影禁止だった。
一眼レフのカメラ持っていったんですけどね。
自治体のセンターによって、対応の仕方がちがうようだ。
私たちが見学した犬や猫たちは、迷子になり保護されて飼い主を待つ子たちや、譲渡を前提として待機する子たちだった。
その中には、飼い主から持ち込まれた子たちもいる。
犬たちがしている首輪に、飼い主との歴史を感じないわけに行かない。

犬舎はとても清潔な場所だった。
白髪交じりのゴールデン・リトリバーが2頭、寄り添って座っている。
これも飼い主が持ち込んだ子たち。
よほどの事情があったのか……自分たちの手で新しい飼い主を見つけることはできなかったのか……。
しかしこの2頭も譲渡対象だった。いい飼い主との出会いを祈るしかない。

平成22年度、全国で殺処分された犬・猫は、23万頭。
うち東京都は―― 成犬216頭、子犬0頭。成猫605頭、子猫1506頭。
この数字からすると、犬よりも猫の方がより深刻だとわかる。
ちなみに近隣の県になると、犬の殺処分頭数は一桁上の数字になる。

平成22年度 殺処分犬数
茨城県 3589頭(成犬2099頭 子犬1490頭)
千葉県 2055頭
ちなみに、茨城県はワースト1位千葉県はワースト7位

東京都は特殊――と職員の方も言っておられた。
・犬の室内飼いが多い→「まちがって交尾」することが少ない。
・不妊・去勢手術が比較的普及している。
・保護団体の活動がさかんで、新しい飼い主が見つかるケースが多い。

実際、東京都のセンターでは、31の保護団体が協力をしているそうである。
「センターから引き出し」の言葉が、ここでまた思い出される。

31という数字は、思ってもみなかった。
他の府県はどうなのだろう。
……といったところで、今日はここまで。
文字ばっかりでごめんなさい。

nikki
今朝の犬。ジョギングにつきあわされ少々お疲れ。
「朝ご飯まだなのに……」

林試の猫
今朝の猫。
このあと、「○○ちゃーん」と呼ばれて、朝食にありついていた。俊足だったなあ。
去勢か不妊の手術を施された「地域猫」なのか、ただ「餌やりが趣味」の人間にかわいがられてる猫なのか――は不明。

動物愛護相談センター” への4件のフィードバック

  1. 「譲渡」とか「保護犬」とか、知らない人が多いのが現実ですねえ。
    わたしの犬トモさんの一言、「飼い犬への感謝の気持ちが芽生えないと、『保護犬の里親に』という発想にはなりにくいのかも」――これはリアルでした。
    ペットショップで目があって、という衝動買いにしても、その恋をまっとうすればよいのではないか、と思うのですが……。

  2. 入り口対策をとることももちろんですが、動物を飼おうと決めたときに、「ペットショップで目があって恋に落ちてしまった」ではなく、「センターから動物をもらうこと」がもっと日常になって欲しいと思います。

  3. 自治体によっては写真オッケーなんですがね。
    どうしても、殺処分待ちの「哀しい眼をした」犬の写真、みたいになるのを恐れてのことか。
    自分たちの仕事はそれだけじゃないのに……という思いのようです。

    譲渡待ちの子にはチワワが多かったな。まさにブームに乗って飼ってみたものの、手に負えず……の結果か。チワワは気が強いです。人間がちゃんとリーダーシップをとらないと問題児になるのだと思います。
    そうですね、責任をとらない人間がふえてますよね。

  4. その世界のことはよく知らなかったけど
    年間の殺処分23万頭は衝撃的ですねえ。
    里親や保護団体がいくら頑張っていても
    それをはるかに上回る「捨て親」がいるということだろうね。
    ペットブームの陰で・・・なんて常套句で責任を拡散させてはいけないけど
    結局、最後は「人間性」の問題で、もっとペットを飼う人の「資格」や「モラル」を
    厳しくすることはできないかとも思うけど、まあ、それもねえ・・・
    政治を頂点に「責任を取らない」人が際限なく増えているような気がします。
    せっかくだから写真はちゃんと見たかったですね。
    なぜだめなのか?わかるようなわからないような・・・・

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