西荻北5丁目

このところ、東京都内をうろついています。
小説作品のためのロケハンです。
昨日は、国分寺→国立→西荻窪
久しぶりに会った女優の幸ちゃんが、つきあってくれました。
(彼女の写真がありません、最初にお断りしておきます)

「昔、住んでたんだよねえ。西荻」
特に懐かしくもなかったのですが、ふと、住んでいたアパートを訪ねてみたくなりました。
大学を出て東京に出てきて、冴えない5年間を過ごしたあと一度関西に戻ったのですが、
その5年のうちの後半半分を過ごしたアパートです。
JR西荻窪から北方向に歩いて、善福寺川を超え、「東京ガス」のビルを左折して・・・。
さすが東京ガス、建物がしっかりありました。
この辺だ、この辺だ・・・。
しかし、住所もアパート名も覚えていない。
「ええ~、信じられない」
と幸ちゃんに呆れられました。

この道か? こんなに狭かった?
それらしいアパートはありません。もう壊しちゃったかなあ。
もう一本向こうの通りを歩いてみよう・・・確か公衆電話が角にあって・・・。
公衆電話もなくなってるかなあ・・・。
あった!
あったのです、公衆電話が。
そこから歩いて数十メートル、見覚えのあるアパートの前にたどりつきました!
「△△ハイツ」
とあります。わたしの頃は、「××荘」でした。
この××が思い出せないんですけどね。

DSCN1711

ちょうど電気がついている2階の部屋、ここにヒガシタエコは住んでいました。
でも名前の変わった建物は、そんなに古く見えなくて、「ほんとにここでいいのか」と不安になってくる。
「外は塗り替えてますね。塀の上の目隠しも、後からつけたものでしょう。『△△ハイツ』の看板も、うん、これも新しい」
と幸ちゃん、なんだか確信を持って語ります、まるで物件を案内してきた不動産屋のお姉さんのように!

わたしの頃は、6畳にキッチンとトイレ付き。風呂なし。家賃3万円でした。
でも今は、窓の数より郵便受けの部屋番号の方が少ない。
ってことは・・・・。
「2軒をぶち抜いて1軒にして、ついでにお風呂もつけたんじゃないですか? そのときアパートの名前も変わったんですよ」
と不動産屋モードの幸ちゃん。
その意見には、わたしも大いに納得しました。
あとでわたしが通った銭湯の場所にも行ってみましたが、それはもうありませんでした。

DSCN1717

まだあった公衆電話。
「ここから、男の人にかけたりしてたんだ、ふふふ」
うーん、そんなこともあったようななかったような。

DSCN1721

昨日はかなり歩きました。
仕上げは、「西荻北銀座」にある洋食屋「みかさ」。
ビールにビーフシチュー!
ホール係の若い女性に「お店はいつからですか」と聞くと、「40年前から」と答えが返ってきました。即答できるなんてえらい!
駅前のラーメン屋などはまったく変わっていたけれど、ここは変わっていなかったんですね。
でもわたしの記憶にはない。
風呂なしアパートに住んでいた20代のアルバイト女子には、敷居の高いお店だったのか。

ひとつ思い出しました。
当時、わたしの友達の友達だった、日芸映画学科の矢崎仁司さんが撮った作品「風たちの午後」(1980年)に、この西荻のアパートが登場します。
ヒロインが住む部屋、という設定で。そういえばわたしも1シーンちょこっと出演したなあ。
映画の撮影のために、たくさんのスタッフが出たり入ったりするので、大家さんや一階に住むトラック野郎に、文句を言われたものです。それも、懐かしい思い出ですね。

西荻北5丁目” への2件のフィードバック

  1. いやー、思いがけず時間旅行。
    その帰り道はしんどいか、と心配したけれど、意外とね。
    ぴゅんと戻ってこられました。
    小説・・・また子供向けですが、がんばります!

  2. ヒガシの青春が垣間見えたようで
    ちょっとジーンと来ました。
    立ち姿がいいなあ・・・
    小説、いい作品になるといいね。

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