「海洋天堂」

銀座シネスイッチのレディーズデーは毎週金曜日で、900円になる。
昨日雨の中、出かけて行って、やっと待望の「海洋天堂」を観ることができました。

主演のジェット・リーが素晴らしい。
どんなキャリアの人か猛烈に知りたくなり、プログラムを買ってしまった。
クンフー(もうカンフーって言わないみたい)を武器にアクションスターになり、ハリウッド映画に進出した俳優。
中国人俳優のなかでも、とびきり成功した人である。
アクションスターか……縁がなかったはずだ、と思ったら、一本だけ観ていた。

「少林寺」

あれはよかった。
でも少林寺と今回の父親役、時代が隔たっているとは言え、とても同一人物と思えない。
すっかりアクションを封印して、自閉症の息子をもった、愚直な父親を、抑制感の効いた演技で見せている。

そう。先日観た「さんざしの樹の下で」でも、大人の俳優が、静謐にていねいに、心の機微を表現していたなあ。
強い思いはある。でもそれを言葉にしても詮無いこと。あるいは相手に迷惑をかける。
そこでじっと堪える人物像に、ぐぐっと来るのは、日本人も中国人も同じメンタリティなんだなあと思い至ると、少しうれしくなるけれど、
含羞を演じられる俳優はと言えば、中国の方が上じゃないかと思えてくる。
はて、どうでしょうか。

映画の始め、風景描写で、これは北京でも上海でもないな……チンタオかなとふと思ったのだが、
プログラムで確かめると、「ビンゴ!」あたりだった。
1994年に中国を旅したとき、チンタオには2日ほど立ち寄った。その風景が心に刻まれたわけでもなかったのだが、なぜかピンと来たのよね(←自慢)。
あらためて、よいところだなあと思った。

それにしても、600円もとるプログラム、もっと中身を濃くしてほしいなと思う。
映画評論家の文章が二つもいるだろうか……この映画への愛情が溢れてこないぞ、ぶつぶつ。

でも、プログラムの冒頭に、ジェット・リーが観客に送ったメッセージが原文のまま掲載されているので、
中国語学習者のわたしには、「もうけ!」って感じである。

映画館を出ると、7時すぎ。もう日が暮れていた。
和光のショーウインドーを撮ってみたけれど、Uさん、これあなたのお仕事?
ちがうような気もするけど……よくわかりません(笑)。
夏の涼感、たっぷりですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「海洋天堂」” への2件のフィードバック

  1. 是非是非
    「北京ヴァイオリン」の脚本を担当した女性が、この映画を初監督、なんですってよ。
    シネスイッチ銀座は8月26日までです。
    お台場ライブのレポートもよかったですよ!

  2. 食わず嫌い
    そんなにいい映画ならぜひ行こうと思います!
    私は元来「食わず嫌い」なのか中国映画も「韓流」もほとんど観ていません。「さんざしの樹の下で」も友人から再三すすめられているのに、まだ観ていません。でも数年前に観た「北京ヴァイオリン」はとっても素敵な映画で感動しました。
    そうですか「海洋天堂」ですか。私は最初、フィギアメーカーと思ったような始末で(笑)情けない!
    「含羞を演じるのは中国人の方が上なのでは」という一文に惹かれました。そうかも知れません。日本人の俳優ではすぐに浮かびませんものねえ。
    お台場に行ってる場合ではなかった!と大いに反省。ぜひ観たいと思います!

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