マーヴィン・ゲイ

What's Going On

 JR山手線M駅の改札口で、見知った人に出会った。
 こういうときって、年賀状をやりとりする仲だったか、ただ「ブラウン管」を通してだけ知っているのか、瞬時に判断できないときってありますね。
 その人は後者だった。今やブラウン管は通さないけど。
 それは、日本にいる外国人で、この人ほど知的で配慮のある日本語をしゃべる人はいないんじゃないかと、かねがねリスペクトしていた、ピーター・バラカンさんだった。
 バラカンさんも待ち合わせだったようで、ショルダーバッグを足下に置いて、新聞を読んでいた……英字新聞だった。
 タイムズだったか、ヘラルドトリビューンだったか、そこまでは確かめていない。
 ただ、抑制感のある色彩の(どんなや)Tシャツの背中に、大きすぎない字で、
「Marvin Gaye」
 と書いてあることだけは、しかとこの目に焼きつけた。
 ブラックミュージックに造詣が深い人だとは認識していたけれど、
「そうですか、バラカンさんも、マービンゲイが……」
 とわたしは、うつむき加減ににかにかしてしまった。
 すみません、じろじろ見てからに。

 で昨夜のことである。
 わたしは、深夜のテレビ番組で、ステージで歌うマーヴィン・ゲイを観たのである。
 WOWOWの「ライブ伝説」という番組だった。
 1980年、モントレージャズフェスティバル。
 WOWOWもやってくれるなあ、編成の人に、ファンがいるんだろうか。
 で、わたしはそこで、生まれて初めて、ちゃんと、「動いて」「歌う」マーヴィン・ゲイをたっぷりと観たわけなのだ。
 あんなにも、レコードやCDを聴いてきたマーヴィン・ゲイを。

 大発見だった。なにしろ、
「たいした、セックスシンボルやないか!」
 いやー、驚いたのなんのって、男のにおいプンプンでした――。

 (この項、もう少し続きます)


 


 


 
 



 




 

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