「HACHI」を観に行く

 やっと仕事が一段落した。
 メールに原稿を添付して送信、その手で、六本木の映画館の座席指定完了!
「何が何でもいきまっせ」
 と誰に向けてか、決意表明――。

 映画に出てくる「ハチ」のあらゆるカットが愛らしかった。
 大変な労作だ。
 わんこ好きにはこれで十分!なんだけど、も少し書きたいので、
 今から観ますけん! という人は、ここでお別れ。
 お元気で!



   ↓  ↓  ↓  ↓  ↓


 リチャード・ギア扮する大学教授が、冒頭から、寂しそうである。
 妻をハグしたりキスしたり、言葉で愛情表現したりしながらも、なんである。
 憂いに満ちたBGMのせいかもしれないが。
 妻が、「犬を飼う」ことを許したのは、「夫が久しぶりに無邪気に笑ってる!」から。
 共感じゃなくて、憐憫。
 リチャード・ギア、”男の思秋期”か?
 妻の憐憫は、夫にだけに向けられてるから、ハチは家の中で飼ってもらえず、物置住まい。屋根付きワンルームだから、日本の外飼いの犬よりも、ずいぶん厚遇されてはいるけど。
 で、実際、リチャード・ギア(あくまで登場人物ね)は、ハチと暮らしだして元気になって、初めてハチとボール遊びができたときには、幸福感に満ち満ちている。
 そして、そのボールを握りしめたまま、亡くなっていく――。
 この映画の裏テーマは、晩年、犬に幸せな時間をもらって生きられた男のお話、なのかな……。


 しかしこの妻がねえ。
 夫亡き後、ハチを引き受けようともしなかったこの女性、10年後、夫を駅の前で待つハチと再会して、「しばらく一緒にいさせて」と甘えるのは、いかにも自分勝手。
 ハチだって一人で耐えてんだから、あなたもそうしなさいよ。
 あの後日談は、いらないと思います……。

 リチャード・ギアとハチが、テレビで野球観戦しながら、同じ器からポップコーンを食べるシーンは、好きでした。
 犬には塩気多すぎ……なんではあるけど、飼い主にはあれが楽しいのよね。
 相手が男であれわんこであれ、同じ時に同じものを一緒に食べる幸せ。
「人間が食べるものを与えちゃいけません」ってしつけ本にはあるけれど、わたしも、スイカやなしを食べながら、ちょいとニッキーにもお裾分けしている。
「シャキシャキシャキ」
 人と犬の歯音がシンクロする時間……。





この夏日光で、ミント(左)とニッキー。
二人は”誰も”待ってません。……雨が降り止むのを待ってるだけ。

「ニッキーは、タエちゃんがいなくても、よろしくやってけるタイプよ」
 とS区の犬神様に言われたときには、とてもうれしかった。
「少しは寂しくない?」
 という意見もあったけど、わたしは心底、ほっとした。
 実際のハチみたいに、9年も待たれたら、おちおち成仏できやしない。
 よろしくやってくれる方が、わたしも安心だ。
 さて、あなたは、どっちですか?

 ハチ公が亡くなったのは、1935年、昭和10年ですって。
 実際にハチ公を見たって人が、存命するんですねえ。
 そう思うと、やはり、”9年間のその事実”には、深い感慨がわいてきます……。
 

「HACHI」を観に行く” への2件のフィードバック

  1. ハチィはいいよ!
    映画を見終わってからも、
    リチャード・ギアの「ハチィ」は耳に残りました。
    彼は、犬好きだと思います。
    「(フィルム)はたくさん回した」と徹子の部屋で言ってました。
     実際はデジタルですけどね。
     こういうときに、便利ですね。

  2. ハチィ見たのね
    リチャードギアの「ハチィ」
    という発音が好きなんです。
    街で、あのポスター見つけると
    マネして「ハチィ」と読んでいます

    いつの日か、犬か猫飼ったら
    「ハチィ」と呼んでみたい
    たとえ姿形は「八」でも
    「ハチィ」とね

    その辺の野良ネコ相手に練習しよ

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